高崎市医師会

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高崎市医師会の取組み

医師会長からのあいさつ

高崎市医師会長からのあいさつ

岡本会長 近影

2020年6月、高崎市医師会会長に就任いたしました岡本です。

新型コロナウイルス感染症は瞬く間に世界中に広がり、この文を執筆している2020年7月の段階では、100年に1度と言われるこのウイルスとの闘いは長期戦になりそうな様相です。
私たちは、今後新型コロナウイルス感染症に限らず、グローバル化した世界で発生が予想される未知なる感染症の脅威に備える必要があります。

今回のような感染拡大や過去の災害を教訓に、いざという時の病床や医療機器、人材を確保しておく必要があり、近年国が示してきた病床削減の方針もあらためて見直す必要に迫られているといえましょう。感染の爆発的増加により多数の高齢者が亡くなったイタリアでは、緊縮財政で医療施設や医療スタッフが縮小されてきた背景があります。わが国でも長年にわたり医療費抑制政策が続けられてきました。今回の危機を契機に患者さん自らが身を護れるための医療政策への転換が図られるべきであると考えます。

医師会は会員である診療所や病院の医療活動を地域医療に結びつけ、市民のみなさまが安心できる医療の提供を目指す組織です。そのために高崎市をはじめとした行政と協力して幅広く専門的な立場から保健・医療、介護・福祉など様々な分野で活動を行っています。
たとえばお子さんの予防接種は現在ほぼ個別化され、小児科等で受けていらっしゃると思いますが、そのほとんどが国や市町村の事業として位置づけられワクチンの確保から請求事務までをそれぞれの医療機関や医師会が契約にもとづき行っています。
新型コロナウイルス感染症対策として実施されている発熱外来やPCR検査等による感染診断などは医師会員およびその所属医療施設において多く実施されており病院や診療所の枠組みを超えて、文字通り身を挺した献身的な活動により成り立っています。

これからは患者さんと医療者の垣根を越えた相互の理解と連帯が必要な時代になると思います。今回のコロナ禍で医療者への感謝を表す多くのイベントが行われました。相手を思いやる気持ちこそが医療の原点であり、これからの世界を良いものにするエネルギー源であります。
米国から始まった人種差別への抗議運動は世界に広まり多くの共感と行動を生みました。同じように、新型コロナウイルスに罹患した患者さんの気持ちに寄り添い、感染から回復した方たちに暖かく接し、新型コロナと戦う医療者やその家族に深い理解と連帯感を持っていただければ幸いです。
高崎市医師会はその中心となり、どこに住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる社会を実現するべく、地域医療を推進して参ります。
また、市民の皆様には、何でも気軽に相談が出来る「かかりつけ医」を是非持っていただきたいと思います。
現在「かかりつけ医」をお持ちでない方は、このホームページ内の市内医療機関検索のコーナーをご利用下さるか、「医療介護連携相談センターたかまつ」をぜひご利用ください。

2020年7月

一般社団法人 高崎市医師会
会長 岡本 克実