高崎市医師会

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市民のみなさまへ

子宮がん検診

Q.
子宮がんの特徴は?
A.
全国で年間3万人近くの方が罹患する女性特有のがんで、6千人以上の人がこの病気で亡くなっています。子宮がんには下部3分の1のところにできる「子宮頸がん」と上部3分の2のところにできる「子宮体がん」があります。
50歳以下の子宮がんの9割が「子宮頸がん」で、最近では20~30歳代の方に非常に多く発生しています。「子宮体がん」は比較的高齢の方に多く、生活・食事習慣の変化により増加傾向にあり、子宮がん全体の6割以上を占めるようになりました。
Q.
子宮がんの原因は?
A.
「子宮頸がん」のほとんどがHPVというウイルスの感染が原因だとわかっています。性交渉により感染するHPVはごくありふれたウイルスで、多くの人が若いころに感染しますが、何も病気を起こさず短期間でウイルスが排除されます。しかし、一部の人ではこのHPVが子宮頸部に感染した状態が持続し、さらにその一部が数年から十数年かけて異形成という前がん状態を経て子宮頸がんへと進行します。
「子宮体がん」の原因ははっきりわかってはいませんが、エストロゲンという女性ホルモンが過剰であったり、エストロゲンに対する子宮の反応が過敏であったりすることが関連すると考えられています。
Q.
子宮がんの症状は?
A.
「子宮頸がん」は基本的に無症状です。初期がんのほとんどが検診か偶然による検査で発見されます。進行がんになって初めて帯下(おりもの)の異常や不正出血などの症状が出ます。
「子宮体がん」の約9割は閉経後の不正子宮出血が発見のきっかけになりますが、閉経前でも月経不順が長期間続く場合などは要注意です。
Q.
子宮がんの検査方法は?
A.
検診や病気が疑われた場合、まず最初に行われるのが細胞診断という検査です。
「子宮頸がん」では子宮の入り口のがんができやすい場所を目で確認し、そこをブラシのような専用器具でこすって細胞を採取します。これを細胞診断の専門家が顕微鏡で観察して異常の有無を調べます。また、HPVというウイルスの検査も細胞診断と同様の方法で可能です。高崎市では細胞診断とHPV検査を組み合わせた検診も一部の年齢の方に行われています。これらの検査は痛みもなく出血もごく少量です。「子宮体がん」では子宮内腔に細い管状の器具を挿入して子宮内膜の細胞を採取して顕微鏡検査を行います。「頸がん」の検査に比べて細胞の採取がやや難しく、多少の痛みや出血を伴います。細胞診断を補助するため、内診による超音波検査で子宮の画像診断を併用することもあります。「子宮頸がん」も「子宮体がん」も細胞診断での異常=がんではありません。病気が疑われた場合、組織診断という精密検査を行った結果が最終的な診断ととなります。「子宮頸がん」「子宮体がん」の精密検査はそれぞれ方法が異なりますが、細胞診断に比べて時間もかかりますし、痛みや出血などの程度もやや強いことがあります。それでも、細胞診断の結果から必要と判断された場合は必ず精密検査を受けましょう。
Q.
子宮がん検診の実施医療機関は?
A.
子宮がん検診を行っている高崎市医師会所属の医療機関は、以下の通りです。実施期間は毎年5月1日から翌年1月31日までです。

子宮がん施設検診登録医療機関

令和6年4月現在

医療機関名 所在地
1 海老原医院 高崎市昭和町102
2 上条女性クリニック 高崎市栗崎町534-1
3 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック 高崎市矢中町188
4 こすもレディースクリニック 高崎市旭町113-7ハートスクエア長建1F
5 斎川産婦人科医院 高崎市岩押町31-10
6 産科婦人科舘出張佐藤病院 高崎市若松町96
7 松原医院 高崎市新保町1585-1
8 セキールレディースクリニック 高崎市栄町17-23
9 セントラルレディースクリニック 高崎市東町80-7
10 田村産婦人科 高崎市柳川町63
11 豊泉クリニック 高崎市上中居町416
12 日高病院 高崎市中尾町886
13 細谷たかさきクリニック 高崎市南大類町888-1
14 矢崎医院 高崎市剣崎町1049