もの忘れ検診
認知症施策としての「もの忘れ検診」
群馬県では、群馬大学、群馬県こころの健康センター、群馬県医師会等の協力のもと、平成12年に、認知症の早期発見、治療の開始を目的に「もの忘れ検診」の導入を決定しました。検診の対象者は60歳以上で未だ認知症と診断されてない人とし、基本検診を受診する際の同時実施としました。平成13年2月、高崎市医師会は、県下で最初にこの検診を導入し、当初の目的である認知症患者さんの早期発見・早期治療において長期に渡り多大な貢献をしてきました。
この検診の基本的な流れは
- 1次検診「脳の健康度チェックリスト」(図1)
- 2次検診(MMSE図2)
- 3次検診(かかりつけ医)
- 専門医の鑑別診断となっています。(図3)
これまで「もの忘れ検診」は、認知症施策のなかで先駆的な役割を担ってきたわけですが、より利便性があり、より細やかな対応を兼ね備えた高崎市独自の施策、たとえば「高崎市あんしんオレンジガイドブックの作成」・「認知症ケアパスの作成導入」・「認知症の相談窓口の設置」(高崎市ホームページ)などといったものに、その役割のほとんどを移行させています。