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ABC検診
  (胃がんリスク検診)
 



ABC検診
 平成23年度から胃がんリスク(ABC)検診と20歳のピロリ検診が高崎市の事業として始まりました。新しい検診を簡単にご説明いたします。

胃がんリスク(ABC)検診とは

40歳から70歳まで5歳きざみの節目検診として実施されます。

 胃がんの原因のほとんどがピロリ菌感染であることがわかっています。またピロリ菌感染の期間が長いと胃がんになりやすい萎縮性胃炎になります。そこでピロリ菌感染の有無を調べる検査(血液中のピロリ抗体を測定)と萎縮性胃炎の有無を調べる検査(血液中のペプシノゲンを測定)を組み合わせて胃がんになりやすいか否かのリスク(危険度)分類をする検診が胃がんリスク(ABC)検診です。バリウム検査や胃内視鏡検査のような、直接胃がんを見つける検診ではありません。

Aタイプ:ピロリ菌検査、ペプシノゲン検査ともに陰性で健康的な胃粘膜です。胃の病気になる危険性は低いと考えられますが、皆無ではありません。5年に一度程度の胃内視鏡検査を勧めます。

Bタイプ:ピロリ菌検査陽性ですがペプシノゲン検査陰性。消化性潰瘍などの胃疾患の危険性があります。胃がんが発生する可能性もあります。基本的には2〜3年ごとの胃内視鏡検査を勧めます。また萎縮性胃炎にならないために、できる限り除菌治療を受けることを勧めます。

Cタイプ:ペプシノゲン検査陽性。萎縮性胃炎になっている胃粘膜で、胃がんなどの胃疾患になりやすい危険なタイプです。主治医をもち、定期的な内視鏡検査による経過観察が必要です。胃がんは、早期発見すれば内視鏡での治療が可能です。ピロリ菌がいる方は除菌治療を受けることを勧めます。

 最近はピロリ菌の除菌治療を受けられる方が増えました。除菌治療を受けられた方はABC検診の判定が変化します。除菌成功の方は胃疾患になる確率は低くなりますが胃がん発生の危険性は残ります。除菌前のタイプに準じた経過観察が必要です。

 繰り返しますが胃がんリスク(ABC検診)は胃がんを見つける検診ではありません。胃がんになるリスクを判断し危険性のある方には精密検査(胃内視鏡等)を受けて頂く2段構えの検診です。B、Cグループの方は必ず精密検査を受けて下さい。
(ABC検診は対象年齢以外の方も自己負担は増えますが受診できます。医療機関にご相談下さい。)


「高崎市の胃がんリスク検診」を受診している皆さんへ

 高崎市医師会は厚労省科学研究 加藤班の共同研究として、下記の臨床研究を実施しています。この研究は、北海道大学、愛知医科大学医学部倫理委員会において、ヘルシンキ宣言の趣旨に添い、疫学研究に関する倫理指針等を遵守し、医の倫理に基づいて実施されることが審査され認められた研究です。
 今回の研究は、対象となる患者さん一人ずつから直接同意を得て行う研究ではなく、研究内容の情報を公開することが求められている研究です。つまり、個人情報保護法を遵守する研究ですので、個人の情報が漏洩し、個人が特定されることはありません。

平成23年度厚生労働科学研究費補助金がん床研究事業
 「ピロリ菌除菌による胃癌予防の経済評価に関する研究」(H22-がん臨床-一般-010)
平成25年度厚生労働科学研究費補助金がん臨床研究事業
 「胃がん予防のためのピロリ菌感染者対策と感染防止に関する研究」
 (H25-がん臨床-一般-005)
平成26年度厚生労働科学研究費補助金がん臨床研究事業
 「胃がん予防のための感染検査と除菌治療を組み込んだ成人および中高生に対する
 ピロリ菌感染対策のガイドラインの作成」(H26-がん政策-一般-019)


胃がんリスク(ABC)検診の実施医療機関はこちら
胃がんリスク(ABC)検診のQ&Aはこちら


<参考として>
・ペプシノゲン法による胃がん検診【要旨・緒言】
・ペプシノゲン法による地域住民胃がん検診−「高崎市方式」10年間の検討−
・住民検診においてHelicobacter pylori検査はどのように活用されるか?
 −血清HP・PG同時測定による胃癌検診(ABC検診)の試み−

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