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もの忘れ検診

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ペプシノゲン法による胃がん検診 ABC検診(胃がんリスク検診)
 



もの忘れ検診に見る初期治療の重要性
はじめに 現在までの経過 検診システム
検診結果 問題点と今後の対策 おわりに


現在までの経過
 この計画に参加し、協力していただいた方々は(表1)に示したが、特に群馬大学医学部の岡本幸市教授、三国雅彦教授にはご多忙にもかかわらず快く引き受けていただき、また会議には毎回出席して、数多くの助言とアイディアでご指導していただいた。

 今回のプロジェクトは平成12年9月頃、こころの健康センター(当時は群馬県精神保健福祉センター)の宮永和夫所長から「痴呆の検診を医師会の先生方を中心に実施してみないか」という話が群馬県医師会に持ち込まれた。当時、群馬県医師会では群馬県から依頼を受け、一連の長寿科学研究に参加しており、平成9年から11年にかけて「群馬県における元気な超高齢者の研究」が終了したばかりであった。この研究は85歳以上で非常に元気で活発に活動している人たちを県内各地の開業医に1〜2名選んでもらい、250項目ほどのアンケート調査をしてこの高齢者グループのライフスタイルの特徴や食生活の分析を試みたものであり、アンケートも郡市医師会を通して開業医の先生方に依頼した。このような背景があつたために、県医師会としても本事業に参加することに特に抵抗感も無く参加することができた。
 最初に問題となったのはこの検診を群馬県全体に展開していくためにはどのような方式にしたらよいかであったが、この件に関しては群馬県医師会では「元気な超高齢者の研究」の経験から、各地で実施されている住民検診と同時に行うのが容易であると提案し、関係者全員の同意を得た。

平成12年11月から12月にかけて、一次スクリーニング項目(脳の健康度チェックリスト)および二次検診にMental Status Questionnaire(MSQ)を用いることなどが決まった。
この項目の決定には群馬大学の精神神経科および神経内科の先生方に協力していただき、最初に気づかれる病態としては記憶障害とされているので、記憶障害を拾い出すことに主な目的とした。特に一次チェックにおいて「うつ病」の拾い出し、また治療可能な疾患を見逃すことが無いように努めるべきであるとの指示をいただいた。同様な指摘はこれまでも報告されている。これと平行して鑑別診断施設も決定し、ここでの鑑別診断の受診に際しては「かかりつけ医」の紹介状が必要であるとした。
 検診の大体のデザインが決まったので、平成12年12月に高崎市医師会で説明会を開催した。高崎市を選定した理由は、この時期に住民検診を実施していたのは高崎市のみであり、他の市町村はいずれもすでに終了していた。平成13年2月にパイロットスタディを開始したが、時間が無く慌しく検診を実施したのでPR不足もあって症例数はそれほど多くなかったが、システムしては特に問題なく運営できたので、この方針で検診を進めることとした。

平成13年5月に13年度高崎市および4町村で実施することを決めた。高崎市では個別検診、その他の地区は集団検診となったが、理由として高崎市など個別検診の地区では住民検診を受診するに当たっては直接医療施設を訪れる方式であり、一方集団検診地区では医療施設が少なく、そのために以前より地区住民に公民館などに集まってもらい住民検診は検診車を利用して1日ないし2日で集中的に実施する方式を採用している。
 この検診事業においては個別、集団にかかわらず行政の協力は不可欠であり、特に集団検診では保健師が大きな役割を担うことになり、各町村に協力と保健師の派遣をお願いした。特に保健師にはアンケート調査や二次検診、「かかりつけ医」への紹介など重要な役目が期待されており、保健師が検診の意義に対する理解を深めてもらえるように努力する必要があると考えた。

 平成13年8月9月に5ヵ所にて実施、事業自体は大きな混乱もなく終了したが、同時にいくつかの問題点が明らかとなった。
 まず、一般住民の痴呆に対しての認識が高齢化に伴う自然現象と捕らえていることが多く、痴呆は病気であり早期に治療することで軽快することがよくあることを知らない人たちが大変に多いことが判明したので平成13年12月、14年3月の2回にわたって群馬県民を対象に痴呆を理解し、知識を深めてもらう目的で「健康フォーラムin群馬」を開催した。次に、鑑別診断施設を当初8ヵ所であったが検診が多くなるに従い不十分となったので平成14年は26施設とし、平成15年には50施設を予定している。それに伴い鑑別診断に関わる先生方の講習会を平成15年1月に実施した。また、初期に用いたMSQが不適切な面があり、平成14年度はMMSEを利用している。さらに後に述べるような理由で、「脳の健康度チェックリスト」の20項目を10項目に少なくして、参考としていくつかのテストを付け加えた。




<表1>


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