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住民検診においてHelicobacter pylori検査はどのように活用されるか?−血清H.pylori抗体価、血清ペプシノゲン値同時測定による胃がん検診(ABC検診)の試み−

ペプシノゲン法による地域住民胃がん検診−「高崎市方式」10年間の検討−

ペプシノゲン法による胃がん検診 ABC検診(胃がんリスク検診)
 



住民検診においてHelicobacter pylori検査はどのように活用されるか?
血清H.pylori抗体価、血清ペプシノゲン値同時測定による胃がん検診
(ABC検診)の試み
Helicobacter Resarch 11(6):554-561,2007
はじめに 対象と方法 結果 考察 おわりに


結果
1)ABC(D)分類の性・年代別分布
  図1-1図1-2図2にその詳細を示した。A群の割合は20代、30代で80%以上、40代で71%、50代で55%、60〜80代で47〜43%、平均で49.3%であった。40才以上を胃癌検診の対象とすればA群は48.9%で従来の検診対象者を約1/2に絞り込むことができる結果であった。男女別にみるとA群の割合は男性で43.3%、女性で52.3%と女性の方が低リスクであることが推定された。
一方で受診者の男女比は32:68と男性受診者は女性の1/2以下で地域住民検診の問題点も明らかになってきた。
 
2)胃癌発見率
  表1の如く今回のABC検診で発見された胃癌は44例で受診者総数16,955名に対する癌発見率は0.26%であった。これは平成8年〜17年度10年間のPG検診による発見率0.16%、平成8年〜18年度11年間の間接X線法による0.16%、更に間接X線法による地域検診の全国集計3)0.15%をはるかに上まわる発見率であった。今回は精検受診率が53.7%と低率であったが精検勧奨により癌発見率は更に上昇する可能性がある。
 
 3)発見胃癌の検討(表3
深達度別にみると、早期胃癌の割合は65.9%(29/44)、うち内視鏡治療(ESD又はEMR)を施行された症例は15例で早期胃癌の52%(15/29)にのぼった。
ABCD別に発見胃癌をみると、PG単独でチェック可能なC、D群は77.3%(34/44)で、PG陰性であるB群から10例、22.7%が発見された。
B群の内訳は早期癌6例60%、進行癌4例40%、組織型では分化型8例80%、低分化型2例20%であった。萎縮が進みHPが陰性になったと思われるD群では6例すべて分化型であった。なお発見胃癌全体では分化型33例75%、低分化型11例25%であった。
発見胃癌の詳細な検討、胃癌以外の発見胃疾患の検討については現在解析中である。
 
 4)胃癌発見の費用対効果(表4
   胃癌1例を発見する費用はABC法がPG法についで低く、胃癌発見率は最も高かった。費用の算出基準は表4の如くでPG測定費用は従来の報告1)2)のように実費とした。費用対効果の面からもABC法は極めて有用な胃癌スクリーニング法であると考えられた。

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